ベビー手話(手話)ってなあに?
アメリカで開発された赤ちゃんとのコミュニケーション方法だよ。
赤ちゃんに簡単な手話を使って話しかけてあげると、見せた手の動きを覚えてお話してくれるようになるよ。
親子で手遊びのように遊んでも楽しそう!
こんにちは。Tamakiです。この記事は、ベビー手話(サイン)の基本を知りたい方向けです。
この記事を書いている私は、ベビー手話育児法を学び講師の資格を取得し、アメリカ手話クラスの受講経験もあります。
ママやパパが赤ちゃんとお互いの気持ちを伝えられるツール、ベビー手話(サイン)のメリット・デメリットと具体的なやり方について紹介します。
ベビー手話とは?
ベビー手話は、アメリカで開発された赤ちゃんとコミュニケーションが取れる育児法です。
アメリカSign2 Me社がベビー手話(サイン)の国際的研究者として有名なジョセフ・ガルシア博士を迎えベビー手話を広めており、既に30年の歴史があります。
カリフォルニアでは、ベビーシッターに子供を預けるときに、「この赤ちゃんは手話ができますか」と確認されることが多いそうです。
2004年制作のアメリカのコメディ映画「ミート・ザ・ペアレンツ2」の中でも、小さな赤ちゃんがベビー手話で自分の意思を伝えています。
ベビー手話がおすすめな理由
- 赤ちゃんは生後半年で記憶力が発達
- 1歳くらいですでに大人の言葉を理解している
- 1歳半くらいで意思や要望が多様になるが、まだ言いたいことがうまく伝えられない
- それを表現できないストレスから泣きわめく
- 話すための舌や口周りの筋肉の発達に2年くらいかかる
- 手は生後半年でにぎにぎするなど色々な動作が可能になる
手を使った意思伝達手段を子どもに与えれば、言葉をしゃべれなくてもコミュニケーションができるようになります。
手話について
聴覚障碍者がコミュニケーションに利用している手話は世界共通と思われがちだが、実は各国にそれぞれ独自の手話が存在します。
同じ英語圏であっても、アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリアにはそれぞれ別の手話体系があります。
このサイトで紹介するサインはASL(アメリカ手話)を採用しています。
ASL(アメリカ手話)を採用する理由
- 子どもに必要な単語のサインがシンプル
- ASLはアメリカで3番目に多く使われている言語
- 教材が豊富(アメリカで様々な教材が販売されている)
- アメリカ人の豊かな表現力(オーバーなジェスチャーは子供にわかりやすい)
- 英会話学習の第1ステップとなり得る。
ベビー手話(サイン)の6つのメリット
- 親子のストレスが軽減し育児がより楽しくなる
- 赤ちゃんの世界を共有できるので親子の絆がより深まる
- パパが喜んで育児に参加してくれる
- 話し言葉が発達する
- コミュニケーション力が育つ
- 英語学習の初めの1歩となる
1. 親子のストレスが軽減し 育児がより楽しくなる
赤ちゃんのほうから明確に自分の気持ちをつたえられるようになるので、ママも赤ちゃんの伝えたいことが理解できます。赤ちゃんもママがすぐに自分の要求を理解してくれるのでストレスで泣きわめくことなく穏やかな気持ちでいられます。
本来子育ては頑張るものではなく、楽しむもの。ベビー手話で赤ちゃんと心がつながると、日常のお世話が「やらなけいけない」ことから「やりたいこと・楽しみなこと」に変わり、育児が楽しくなります。
2. 赤ちゃんの世界を共有できるので親子の絆が深まる
ベビー手話を通して赤ちゃんから教わることも多いということが分かると親子関係にも様々な良い変化が訪れます。
「娘が何気なくやっている動作を見て娘の伝えたいことが分かるようになってきた。」と感じる親御さん。
「赤ちゃんには伝えたいことがたくさんある。」と信じて、理解したことで、赤ちゃんからのサインをスムーズに受け取ることができるようになった例と言えます。
3. パパが喜んで育児に参加してくれる
普段子育てをママに任せきりのパパも赤ちゃんが反応してくれることでとても嬉しくなり、熱心に赤ちゃんに話しかけるようになります。ママだけではなくパパからも愛情たっぷり受け取ることができるので、人に対しても心優しく成長していくきっかけにもつながります。
4. 話し言葉が発達する
赤ちゃんがサインをみること(視覚)指を動かすこと(身体感覚)聞くこと(聴覚)が話し言葉の発達を促します。
アメリカのベビーサイン社を創立したリンダアクレドロ博士とスーザングッドウィン博士が11か月~2歳の赤ちゃんを対象に調査をしたところ、サインを使って育てられた赤ちゃんはそうでない赤ちゃんに比べて多くの単語を理解しより多くの言葉を使い、複雑な遊びを好み、IQテストの結果も高くなるという結果が出ているそうです。
手話の動作と言葉が赤ちゃんの脳で同時にインプットされることで、脳が刺激され話すことが早くなるのではないかと言われています。
5. コミュニケーション力が育つ
手話でのコミュニケーションを早くから始めることで、自分の意思が相手に伝わるという喜びを覚え、会話でのコミュニケーションにも積極的になると考えられます。脳の発達が著しいこの時期に親子の交流が楽しくなると子供たちは言葉に興味を示しコミュニケーションの意欲を高めます。
ベビー手話(サイン)のデメリット
- 赤ちゃんが反応するまで時間がかかる
- サインを出すのをわすれて使わなくなってしまう
- 期待しすぎて逆にストレスになってしまう
1. 赤ちゃんが反応するまで時間がかかる
サインを教えたらすぐに覚えて使ってくれる。というわけではありません。
赤ちゃんが良く見えるお顔の前でゆっくりとわかりやすいサインを出してあげることをお勧めします。
2. サインを出すのをわすれて使わなくなってしまう
赤ちゃんがサインに反応してくれなかったり、サインを出さなかったりしているうちにサインの事をすっかり忘れてしまいます。一度始めたら粘り強く赤ちゃんにサインを使いながら話しかけていきましょう。
3. 期待しすぎて逆にストレスになってしまう
ベビー手話をはじめてみたもののなかなか赤ちゃんが反応してくれない。ということはよくあります。イライラして怖い顔で赤ちゃんに話しかけていたら逆効果です。ゆったりとした気持ちで笑顔を忘れずに赤ちゃんと会話をしていきましょう。
赤ちゃんが言葉を覚えるのが遅くなるという指摘に対しては医学的な根拠はないのであまり神経質にならなくても良いと考えています。
簡単ですぐに役立つサイン3つ【動画】diaper, dirty, change
最初からたくさん詰め込みすぎると赤ちゃんが混乱してしまうのでシンプルで毎日使える3単語を学びましょう。
今日はおむつ替えの時に使える3つの単語を紹介します。
✅diaper (おむつ)
✅dirty (おむつが汚れてるね)
✅change (おむつを替えようね)
milk(ミルク)、eat(食べる)、more(もっと)のサインを知りたい方はこちらでご確認下さい!
まとめ
ベビー手話(サイン) は、 アメリカで開発された赤ちゃんとのコミュニケーション方法 です。
まだお話できない赤ちゃんと意思疎通することで、親子でストレスを軽減して育児が楽しくなります。
子どもの言葉の発達も促され、英語学習の初めの一歩としてもお勧めです。